■ 緋色の風 ■

形式ED75 / 形式ED79 交流電気機関車
あなたは、東北と呼ばれる北の大地をを訪れたことがあるだろうか。あなたは、そこに敷かれた鉄路を疾駆する真紅の機関車を目撃したことがあるだろうか。もし未だ彼らを体感したことがないのなら、いちど東北を訪れて彼の地に息づく赤い力の漲りを感じよう。既に多くの仲間を失って久しい機関車ED75。彼らの雄姿を瞳に刻んで、通常の3倍の速度で時代を駆け抜けよう・・・。


臨時専用貨物8880列車牽引を終え、しばしの休息をとる秋田のエース777.
(2000.6.2 酒田)

ED75主要諸元
軸配置 B-B
運転整備重量 67.20t
最大長 14300mm
最大幅 2800mm
主電動機 MT52系
台車 DT129系
歯車比 4.44
定格出力 1900kW/h
制御方式 重連・低圧タップ・磁気増幅器・弱め界磁
整流器 シリコン

■基本番台  ■700番台、1000番台  ■ED79

■ファーストインパクト
だれしもが、憧れの対象に初めて出会った瞬間のインパクトは忘れないものだと思う。東海道本線の沿線で育った筆者が、ガキの頃目にした機関車は当然直流形で、ボディは殆どの形式が群青色。東北や北陸、九州で活躍する赤いボディの交流機を目にすることはまったくありえなかった。そんな生活の中で、最初に赤い電気機関車のことを知り得たのは、子供向けの図鑑「交通機関の発達」(1975年出版)という本であった。いまでも蔵書として大切にしているその図鑑のなかに、ED75の記事があり、それが筆者にとっての赤い機関車の存在を意識した最初だったと思う。そのくだりを引用してみよう。

ED75交流電気機関車 日本、1963年製。長さ17.4m、重さ67.2トン、 2500馬力。東北,、九州で使われ、勾配線で、600トンの貨物列車を引いて、時速44km以上を出す。」

とまぁ、非常に簡潔でちょっぴりピンぼけな説明ながら、図示された赤い機関車(ED75101号)のサイドビューと相まって、ちょっとしたインパクトを受けたのは事実だ。以来、北の大地を寝台特急を引いて、あるいは高速貨物を引いて疾駆する姿をメディアで目にするたびに憧れは強くなるものの、ようやくその姿を自分の肉眼で捉えることが出来たのはわずか数年前、1996年の暮れに秋田を訪れたときのことだった。そこにいた機関車は、小刻みに震えながら、小さな体躯を何倍にも感じさせるほどに大きなブロワ音を発し、東北の主であることを見せつけているようだった。・・・そこから筆者の赤ガマ狩りのすべてが始まった。

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